
ヒトゲノム配列解明によりもたらされたゲノム情報や関連技術を基に、今やポストゲノム研究として、プロテオミクスなど様々なオミックスが注目を集め、安全で有効性が高い医薬品開発が期待されています。エーザイでも、さまざまなバックグラウンドをもつ研究者たちが、プロテオミクス、バイオインフォマティクス、DNAマイクロアレイなど積極的な創薬基盤技術の研究活動を進めています。「ポストゲノム」の時代を迎え創薬の可能性が無限に広がる中、研究の安全性や倫理性・信頼性を確保しつつ、最先端の科学・技術の基盤研究を通してアンメット・メディカル・ニーズへの挑戦を続けています。
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| 門脇正史 バイオマーカー&パーソナライズド・メディスン機能ユニット 2006年入社 理工学研究科物理学専攻博士課程修了 |
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入社以来バイオインフォマクスを専門に、バイオマーカー探索や化合物の作用機序の解明に取り組んでいます。様々なデータを組み合わせて意味のある結論を導くことが必要であり、またデータ測定技術の進歩に合わせた新しい解析方法の検討など、チャレンジングでやりがいある仕事です。
血液、尿、組織から得られる客観的指標であるバイオマーカーによって疾病の罹患状態や病態の診断、治療への反応性などを判断することが可能であることから、化合物投与の際にバイオマーカーを同定し評価することで、創薬のスピードアップと確度の向上をもたらします。特に前臨床から臨床試験にステージアップする際、薬効や安全性において担保する指標として、バイオマーカーは重要な役割を果たしています。バイオマーカー探索には、生体内の物質を網羅的に測定するオミックス技術、さらに高精度の測定を実現する抗体技術があり、これら測定データからバイオインフォマティクスによりバイオマーカー候補を絞り込んで同定していきます。私は現在、抗がん剤のバイオマーカー探索に取り組んでいます。
常に新しいデータが出てくる環境は非常にやりがいがあり、実験意図やデータ構造などに合わせた解析方法から考え、個別に最適解を目指していきます。自分たちが考えた解析方法により新しい発見があった時は研究者冥利に尽きますね。また、バイオマーカー探索において患者様のデータと向き合う中で、自分が何のために研究しているのかを深く考えるようになりました。それは言うまでもなく「より良い薬をより早く患者様に提供する」ことであり、そのために自分は何ができるかをいつも考えています。データに秘められた意味を見出す解析技術に一層磨きをかけ、研究所で見出された化合物が薬として確実に患者様に届くように、これまで培ってきたバイオマーカー研究などのトレーショナルリサーチに貢献していきたいと思います。
エーザイのビジョンは普遍であり、その目的に向けて努力していけば、世界をより良く変えていける力をもっている会社。高い専門性をもった研究員が一つの大きな目的のもとに集い、お互いを尊重しつつ、立場に関係なく科学的視点や患者様視点で考えを主張できる環境です。ここで私も、自分の専門分野にこもることなく、最善の結果を出すために自らの能力を高めるチャレンジを続けていきます。
hhcについて感じること
皆さまは研究者の卵として、何のために大学等で教育を受けてきたのでしょうか。私が学生の時は知的好奇心を満足するためでした。しかし今は重要な意味があると考えています。科学技術は国家元首よりもはるかに大きく世界を変えることが出来ます。実際に、公衆衛生を始め様々な分野で人々の生活の質を大きく向上してきました。その結果、研究活動は社会にとって価値のある重要な活動として広く受け入れられていると思います。私にとってエーザイの掲げるhhcとは、正しく研究を行い、世界を良くしていくための道しるべと考えます。そして、会社をうまく活用することで、世界を変えていくことができると信じています。
私は、オミックス技術などで得られた大量のデータの解析を専門としています。データの中には、患者様から提供していただいたサンプルを測定させて頂いたものも含まれます。患者様がどのような気持ちで提供して頂いたのか、その期待に応えるためには自分はどうすべきなのか、このことを考え続けて行動することがhhcの実践と考えています。hhc活動はボランティア活動ではありません、患者様がいる限り薬を開発し、提供し続けるための企業活動です。この明確な目的のために研究を行うのですから、税金で研究を行うことと同じかそれ以上に重い責任のある活動だと思います。
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