エーザイの研究開発領域
エーザイは、未だ満たされていない医療ニーズが多く存在する「神経領域」「がん領域」「血管/免疫反応領域」に集中した研究開発活動をおこない、有効性、安全性、経済性に優れた医薬品の開発に積極的に取り組んでいます。
創薬研究は夢と科学の集大成
創薬研究とは文字通り「薬を創り出す研究」で、「探索研究」「開発研究」「臨床研究」の三つの段階からなります。「探索研究」は、創薬プロセスの上流に位置し、有用性の高い新規化合物の探索・創出をはじめ、最新技術による創薬研究へのアプローチや社外リソースを活用した基礎研究も行っています。探索研究により創出された候補化合物は「開発研究」のステージへ進みます。ここでは、世界各国における医薬品申請・承認取得へ向けて、候補化合物の物理化学的・生物学的性質の把握と評価、品質や安全性の保証、大量合成・製造などの工業化研究が行われます。続いて、開発研究を経た候補化合物は「臨床研究」へ進みます。臨床試験フェーズ1からフェーズ3に至る企画・推進および評価、新規医薬品の製造販売承認の取得、さらには、製造販売後の安全性情報の収集やEBM(evidence-based medicine:科学的根拠に基づいた医療)に資するエビデンスの創出を担っています。
このように創薬研究とは、多分野の専門家の知恵と技術を結集して一つの作品を創っていく“オーケストラ”のような、また、多くの夢や思いをつないでいく“駅伝”のようなものです。エーザイでは自由な研究開発風土のなか、一人ひとりが自己研鑽や視野の拡大を図りながら、各研究ステージにおいて組織・社員間のコミュニケーションやコラボレーションを積極的に進め、一日でも早く患者様へ喜ばれる医薬品を届けるという夢へ向けて、チャレンジを続けています。
創薬プロセスと研究活動

“研究開発”から“プロダクトクリエーション”へ
これらの「探索研究」「開発研究」「臨床研究」の研究開発活動をエーザイは、「プロダクトクリエーション」と位置づけ、2009年7月に従来の研究開発体制を刷新しました。私たちは何のために研究活動をすすめているのか?全ては、患者様の生命・生活の質を改善する革新的な新薬を創出する(=プロダクトをクリエーションする)ためです。そこで、患者様志向をより強めた活動を目的として、この転換をおこないました。
プロダクトクリエーションの新体制
新体制は図に示したユニットが相互に連携し、共同して新製品の創出を目指します。この体制は3つの構成要素からなります。
1)プロダクトクリエーションユニット(PCU)
創薬領域として6つのユニットからなります。各ユニットでは、担当疾患領域における革新的新薬候補の発明発見から承認申請に至るまで、一連のプロセスをタイムリーに進行することに全ての責任を負います。脳神経領域、癌領域、血管・炎症・免疫領域の新薬開発を目指ざすユニットがあります。また、日本の臨床研究センターもPCUのひとつとなります。
2)コアファンクションユニット(CFU)
技術機能領域として6つのユニットからなります。PCUの創薬活動を技術機能から推進させる役割を担い、そのためにグローバルクラスの研究能力を獲得し、維持しています。次世代創薬技術研究やバイオマーカー研究、原薬・製剤研究、薬物動態・安全性研究といった技術機能を各ユニットが担当しています。
3)プロダクトクリエーション本部
コーポレートポートフォリオ、予算管理、ユニット間調整、人事といった全ユニットのプロダクトクリエーション活動の推進をコントロールします。
これらの各ユニットが、画期的新薬の創出に向けた責任を持ち、一日でもはやく患者様に新薬を届けるという一つの目的のもとで緊密に連携し、生産性の向上を目指しています。この体制の全体をエーザイプロダクトクリエーションシステムズ(EPCS)と呼んでいます。
グローバルに展開するEPCS体制
エーザイは、日本、米州、欧州、アジアの各リージョンに探索研究、開発研究、臨床研究を展開しています。EPCSは、各ユニットの目的に応じてグローバルにリージョンを横断する組織を形成しています。いち早くグローバルに足場を築いてきたエーザイは、他に類を見ない体制のもとで、様々な知と想いを交流させることで、革新的新薬の創出に向けて邁進しています。

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