自らの手で医薬品を生み出す
自社で研究開発する製薬メーカー。それがエーザイの原点です。設立以来、エーザイは自社研究開発による医薬品の創出をめざしてきました。そこには自らの手で医薬品を生み出すことを理想とし、会社を興した創業者の夢と情熱が脈々と息づいています。
Unmet medical needs(未だ満たされぬ医療ニーズ)の充足
自社開発したアルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト(一般名:塩酸ドネペジル)」は、アルツハイマー型認知症の分野で有用性のある医薬品として多くの国々で患者様のQOL向上に貢献しています。
続く国際戦略品として、抗潰瘍剤(プロトンポンプ阻害剤)「パリエット/米国名:アシフェックス」も、80を越える国々で承認されています。
これからも、世界に通用する新薬で、エーザイは「世界のヘルスケアの多様なニーズを充足する」という夢の実現をめざします。
3大重点領域へ研究開発資源を集中的に投入
エーザイは、特定の領域に研究開発資源を集中投入することで、先端技術や医療動向など、基礎から臨床までの最新情報を把握し、こうした豊富な情報に基づいた意思決定によって研究開発の成功確率を高め、継続的な成果を生み出そうとしています。
「脳・神経領域」と「がん領域」、「血管・免疫反応領域」を3大重点領域として研究開発資源を集中的に投下し、アンメット・メディカル・ニーズの充足をめざした有用性の高い新薬開発に挑戦しています。
研究開発へ積極的に投資し新薬開発に取り組む
設立以来、エーザイは独自の自社研究開発を続けています。現在も、研究開発には積極的な投資を行い、2010年3月期の研究開発費は1791億円、研究開発費率は22.3%にいたっています。
■連結売上高
厳しい経済環境の中、成長を持続しているエーザイ
●世界市場でプレゼンスを高める
エーザイは、自社開発のアリセプトとパリエット/米国名:アシフェックスを、国際戦略品として世界市場で販売しています。これら国際戦略品の順調な伸長により、所在地別の海外売上高比率は55.2%に達しています。特に北米での売上高成長率は前期比106%、売上高比率は45.0%となり、日本での売上高を抜いて最大になっています。
世界のヘルスケアの多様なニーズに貢献するために
エーザイは1960年代から積極的に海外進出を図ってきました。最初は東南アジアに進出し、販売や生産の拠点をアセアン主要国に設立しました。欧米への進出には研究開発から始めるという独自の道を選択。研究開発、生産、販売と、製薬メーカーとしてのフル装備の機能を自らの手で整えてきました。
そして現在、エーザイは、大きなマーケットを有するリージョンに研究開発から生産・販売・市販後の情報管理/提供までを行う自社一貫体制を着々と整備しています。その核となるのが、「世界本社構想」(ワールドヘッドクォーター=WHQ)です。WHQは、「ベストな人のベストな場所でのベストなストラクチャーによる価値創造」を基本コンセプトとし、もっとも妥当性の高い国や地域に製薬企業の重要な機能を設置するものです。
また、グローバル化とともに、より多くの患者様とそのご家族のヘルスケア向上に貢献するために、地域ごとの医療ニーズにあわせた成長戦略を練る「リージョナル化」を推進して世界のアンメット・メディカル・ニーズの充足に努める方針です。
中国、インドへも国内製薬メーカーのトップをきって進出
1991年、エーザイは日本の製薬大手の先陣を切って中国市場に進出。現在も、積極的に販売活動を展開するとともに、蘇州工場の増設をはじめ着実に生産能力の増強を図っています。
また2004年には日本の製薬メーカーではじめてインドへ単独進出しました。また、インドをアジアにおけるグローバルな機能を最適な場所に配置する「トランスフォーメンション戦略」の中心と位置づけ、原薬研究と生産の拠点としてインドに子会社を設立し、施設の建設に着手しました。今後、インドでは治療法の確立していない熱帯の感染症を標的とした創薬研究や、グローバルな臨床データの解析作業を行う予定です。また、シンガポールには、アジア全域の臨床研究を戦略的に推進する子会社を設立しています。
〈主な海外拠点〉

エーザイの大きな特徴といえるのが「シームレス・バリュー・チェーン」の構築です。近年、製薬産業ではコスト削減をはかるために製造・生産機能を外注化するケースが増えてきました。しかしエーザイは、生産物流部門をバリュー・チェーンの中核を担うオペレーションとして位置づけ、研究・開発から、製造、マーケティングまで一貫して自社内で構築することを基本としています。これが「シームレス・バリューチェーン」です。 研究開発型の医薬品製造企業であるエーザイにとって、シームレス・バリュー・チェーンは、効率性や生産性を維持するだけでなく、長期的な観点でのコストパフォーマンスや品質、サービスなどの維持・向上をはかる上で欠かせません。そして何よりも患者様の価値を生み出す上で不可欠なものととらえています。

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